オレイン酸とは?
オレイン酸は、オリーブオイルやアボカド、ナッツ類に多く含まれる「オメガ9系」の脂肪酸です。最大の特徴は「酸化に対する圧倒的な安定性」です。
同じ不飽和脂肪酸でも、オメガ3の魚の油(EPA・DHA)やオメガ6のサラダ油(リノール酸)は二重結合が複数(多価)あり熱や空気に弱く、すぐに「過酸化脂質(サビ)」に変質してしまいますが、オレイン酸は二重結合が一つ(一価)であるため、この「サビ」に非常に強い構造をしています。
実はヒトの体内でも自ら合成することができ、皮脂の主要成分として物理的なバリアを形成しています。さらに医学的には、善玉コレステロール(HDL)を減らさずに、悪玉コレステロール(LDL)だけを減らすという、非常に都合の良い働きをします。血管の柔軟性を保ち、動脈硬化を防ぐ、まさに「血管の防衛隊」です。
活用法:キッチンオイルの「ロバスト化」戦略
ロバストネス(強靭な体)を作るためのアクションプランは以下の通りです。
- 加熱調理油をすべて「オリーブオイル」に変える
- 普段使いのサラダ油(オメガ6)は加熱すると炎症物質を生み出しやすいです。熱に強いオレイン酸(オリーブオイルや米油)を常備油にすることで、日々の料理から生じる「微細な炎症」をシャットアウトできます。
- 「遮光瓶」を選ぶ
- いくら酸化に強いとはいえ、光には弱いです。透明なボトルではなく、色のついた遮光ボトルのオリーブオイルを選ぶのが、真のロバストネスへの第一歩です。
- 腸の滑りを良くする
- オレイン酸は小腸で吸収されにくい一部が、腸管を刺激して蠕動運動を促し、潤滑油として便の通りを良くします。便秘気味の人は、スプーン1杯のオリーブオイルを生で摂取するのも有効な戦略です。
ロバストネス図鑑のキャラクター『オレイン酸』
■ 第1形態:ヌル・オレイナー

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<解説>
世の中の「摩擦」を極端に嫌う、ヌルヌルの液体生物。
「酸化したくない」という強い意志だけで生きているため、熱湯を浴びせられても平気な顔をしている。
性格は極めて保守的(安定志向)。あだ名は「バージン」。
彼が通った後は床が異常に滑るため、後続の敵キャラ(活性酸素など)が勝手に転んで自滅していく。
夢はアヒージョの具になること。
■ 第2形態:エクストラ・ヴァージン・エンペラー

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<解説>
純度を高めすぎた結果、神々しい黄金の輝きを放ち始めた姿。
その防御力は鉄壁で、血液中の悪者(LDLコレステロール)だけを選んで道連れにし、滑り台のように体外へ排出する能力に目覚めた。
しかし、本人はあくまで「自分が高尚な存在でありたい」だけなので、人助けをしている自覚はない。
相変わらずヌルヌルしているため、誰も彼を掴むことができない。
「サラダ油」と呼ばれると激怒してボトルを投げつけてくる。
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中村 直樹
理学療法士(国家資格保有)
一般社団法人アジアNOVASTストレッチ協会 代表理事。
15年以上の臨床経験を持ち、有名フィットネス誌『Tarzan』の監修も務める。コンディショニングのスペシャリスト。愛知県一宮市にて実店舗サロン「RIPS!!」を運営し、日々生きた現場の知見を蓄積している。
科学的根拠(エビデンス)とリアリズムを徹底して重視し、安易なサプリメント推奨に頼らない、生活習慣の改善を主軸とした予防医学的アプローチを提唱。「ロバストネス図鑑」では、難解な生化学や、老化・不調の根本原因となるメカニズムを分かりやすく発信している。著書に『美と健康の力〜ロバストネス〜』(Kindle版)がある。