■ 第1形態:ヘマトコッカス・ボウヤ

<解説>
鮭が赤いのは俺を食ったから。フラミンゴが赤いのも俺を食ったから。
食物連鎖の彩りを担当する、赤色色素界のカリスマ(自称)。
普段は水面でプカプカしているだけの緑色の藻だが、紫外線というストレスを与えられると、キレて真っ赤に変色するメンヘラ気質。
「あー、マジ太陽無理。酸化するわー」が口癖だが、その実、体内に溜め込んだ抗酸化パワーはビタミンCの6000倍。
引きこもりの才能が凄すぎて、逆に最強の盾を手に入れてしまった哀しきモンスター。
■ 第2形態:紅殻の騎士 アスタ・ザ・レッド

攻撃力 55
体 力 6,000
<解説>
食物連鎖の果てに、サケやカニの体内で覚醒した姿。
もはや誰も彼を「ただの色素」とは呼ばない。
全身を覆う深紅の甲殻は、あらゆる「サビ(活性酸素)」を弾き返す絶対防御領域。
特に、眼球や脳といった重要機関へのセキュリティ・クリアランス(血液脳関門・血液網膜関門の通過能力)を持っており、他のヒーローが入れないVIPルームまで警護してくれる。
ただし、本人は「俺を取りすぎるとウンチが赤くなるから気をつけろよ」と、下世話なアドバイスしかしてくれない。
【ロバストネス・メモ:専門家による補足】
実在する「アスタキサンチン」とは?
アスタキサンチンは、サケ、イクラ、エビ、カニなどに含まれる天然の赤色色素です。
最大の特徴は、細胞膜を貫通して配置される独特の分子構造にあります。これにより、細胞の「内側」と「外側」の両方から活性酸素(特にヴィランである『一重項酸素』)を無毒化することができます。
この抗酸化力は桁違いで、ビタミンEの約1000倍、ビタミンCの約6000倍とも言われており、まさに自然界が生んだ「最強の盾」です。
ロバストネス活用法:眼と脳の「サビ落とし」
理学療法士の視点でアスタキサンチンを推す最大の理由は、「膜を通過する力」です。
多くの抗酸化物質は、脳や眼といった繊細な器官にあるバリア(関門)を通れませんが、アスタキサンチンは通過可能です。
- 眼精疲労のリカバリー: パソコン作業などで眼のピント調節機能(毛様体筋)が疲弊している時、その酸化ストレスを直接軽減できる数少ない成分です。
- 身体的ロバストネス(耐久性): 持久運動時の筋肉ダメージを抑え、脂質のエネルギー利用を高める可能性も示唆されています。
【アクションプラン】
- 「赤い魚介」を食べる: サケ(特に紅鮭)、イクラ、桜エビを意識して摂取しましょう。これらは身を守るためにアスタキサンチンを蓄えています。
- 脂と一緒に摂る: 脂溶性なので、オリーブオイルなどで調理すると吸収率が上がります(アヒージョなどは理にかなっています)。
- 「眼」が疲れたら頼る: 現代人のロバストネスを削る最大の敵は「デジタル疲労」です。目が重くて姿勢が崩れている時は、サプリメントでの集中摂取も有効な戦略です。

