■ 第1形態:ガーリック・ナイト・アリイン

<解説>
普段は大人しい「アリイン」という物質だが、細胞が傷つくとブチ切れてこの姿に変貌する。
本人は「正義の味方」として雑菌と戦っているつもりだが、そのあまりにも強烈な体臭ゆえに、守るべき仲間たちからも距離を置かれている悲しき戦士。
常に装着しているガスマスクは、自分の臭いで気絶しないためのものだが、サイズが合っておらず常に有害なガスが漏れ出している。彼が通った後には、気絶した雑菌と、涙目になった味方が倒れているという。
■ 第2形態:聖臭大帝・ロード・アリシン

攻撃力 9,999
体 力 4,500
<解説>
自分の臭さに泣いていた過去を乗り越え、その力を「聖なる力」として制御することに成功した覚醒形態。
ニンニクの皮でできた強固な鎧「セル・ウォール・アーマー」に身を包み、静かに佇んでいる。
その体内には世界を滅ぼしかねないほどの強力な「聖なる悪臭エネルギー」を秘めているが、特製の抑制マスク(リミッター)で力を封印している。しかし、この状態でも雑魚菌程度なら近づくだけで消滅させるオーラを放つ。彼の近くにいると、なぜか元気(スタミナ)が湧いてくると評判。
【ロバストネス・メモ:専門家による補足】
実在する「アリシン」とは?
アリシンは、ニンニクやネギ類が持つ独特な「香り」の主成分であり、植物自身が外敵から身を守るための強力な防御システムです。
医学的な観点から見た最大の「ヒーロー能力」は、非常に強力な抗菌・抗真菌・抗ウイルス作用です。食中毒の原因菌や、胃潰瘍の原因となるピロリ菌など、多くの病原微生物に対して強い殺菌力を発揮します。
さらに、ビタミンB1と結びついて吸収を助け、エネルギー代謝を促進する働き(スタミナ増強効果)や、強力な抗酸化作用による老化防止、血液をサラサラにして血栓を防ぐ効果なども期待される、まさにマルチな才能を持つ成分です。
ロバストネスな活用法(必殺技の出し方)
アリシンのヒーローパワーを最大限に引き出し、強靭な体(ロバストネス)を手に入れるための戦略です。
- 「破壊」が覚醒のトリガー:
アリシンは、ニンニクの細胞が傷つくことで初めて生成されます。丸ごと使うのではなく、「細かく刻む」「すりおろす」「潰す」ことで、そのパワーを覚醒させましょう。刻んだ後、空気に触れさせるために10分ほど放置するのがコツです(これを「酵素活性化待機時間」と呼びましょう)。 - 加熱は戦略的に使い分ける:
アリシンは熱に弱く、長時間加熱するとパワーが減少したり、別の性質を持つ成分(アホエンなど)に変化します。強力な殺菌力を狙うなら生に近い状態(薬味など)で、マイルドな効果や別の健康効果を狙うなら加熱調理で、と使い分けましょう。 - 強力すぎるパワーに注意:
解説にもある通り、そのパワーは強大です。生のニンニクを空腹時に大量に食べると、胃の粘膜を荒らしたり、腸内の良い菌まで倒してしまうことがあります。1日1〜2片を目安に、食事と一緒に摂ることで、味方を巻き込まずに敵(病原菌)だけを倒す賢い運用を心がけてください。

