■ 第1形態:レゾルビン・クリーナー

<解説>
戦場(炎症部位)に遅れてやってくる、黄金色のヌルヌルした清掃員。
「あー、もう喧嘩おわりおわり。解散してー」が口癖。
EPAやDHAといった「青魚のエリート一族」の末裔だが、本人は意識高い系の親戚を少しウザがっている。
彼が現れると、なぜか白血球たちが急に正気に戻り、散らかった組織のゴミを片付けて帰宅し始める。
とてつもなく平和主義だが、単に争うカロリーが勿体無いだけという噂も。
■ 第2形態:聖油神レゾルビン・ジ・エンド

攻撃力 200
体 力 6,500
<解説>
進化することで「強制終了(シャットダウン)」の権能に目覚めた姿。
燃え盛る炎(慢性炎症)に対し、圧倒的な質量の「和解のオイル」をぶっかけて無理やり沈静化させる。
その力は「鎮痛剤」のように一時的に口を塞ぐのではなく、喧嘩の原因そのものを解決し、壊れた壁まで修復して帰るというアフターサービスの鬼。
ただし、材料(オメガ3)が補給されないと、すぐに姿が消えてしまう儚い存在でもある。
【ロバストネス・メモ:専門家による補足】
実在する「レゾルビン」とは?
理学療法士の中村です。ここからは少し真面目な話をしましょう。
「レゾルビン(Resolvin)」は、「Resolve(解決する)」という言葉を語源に持つ、比較的新しく発見された脂質メディエーターです。
皆さんは「炎症」を悪者だと思っていませんか?実は、炎症自体は体を守るための正常な防御反応です。問題なのは、「炎症がいつまでも終わらず、ダラダラ続くこと(慢性炎症)」です。
従来の薬(NSAIDsなど)は炎症を「ブロック(遮断)」するものでしたが、レゾルビンは炎症を「能動的に収束(終了)させる」スイッチを押す役割を持っています。さらに、炎症で傷ついた組織の修復まで促します。まさに「現場の後片付けとリフォームのプロ」なのです。
活用法:青魚の脂で「火消し役」を常駐させろ
ロバストネス(強靭な健康)において、慢性炎症は老化や不調の最大の敵です。このレゾルビンを体内でしっかり生成するためには、以下の戦略が必須です。
- 材料を枯渇させない(EPA/DHAの摂取)
レゾルビンは、オメガ3脂肪酸(EPAやDHA)から体内で作られます。サバ、イワシ、サンマなどの青魚を積極的に食べましょう。「週に3回は魚」が理想です。 - 「油のバランス」を見直す
サラダ油や加工食品に多い「オメガ6」を摂りすぎると、逆に炎症が起きやすくなります。オメガ6を減らし、オメガ3を増やす。この比率改善が、体内の「強制終了スイッチ」を正常に作動させる鍵となります。
痛みや不調が長引く人は、体の中で「喧嘩(炎症)」を止める仲裁役=レゾルビンが不足しているかもしれませんよ。

