BDNF(脳由来神経栄養因子)

■ 第1形態:神経質な庭師・BDNF

<解説>
脳内のシナプス配線を整えることに命を懸ける、極度の心配性庭師。
「頭が良くなる肥料(栄養因子)」を常に撒き散らしているが、持ち主がスマホでショート動画ばかり見ているため、肥料を撒くべき場所が見つからずパニックになっている。
自分の名前(脳由来神経栄養因子)の画数が多すぎて、履歴書には「脳の汁」と書くタイプ。


■ 第2形態:覚醒シナプス・BDNF

攻撃力
12,500
体 力
4,800

<解説>
運動による心拍数上昇でハイになり、過剰なエネルギーで進化した姿。
「繋がらないなら、溶接すればいいじゃない」という危険な思想の元、両手のキャノン砲から高圧電流を放ち、切れかけた記憶ややる気を無理やり接続する。
非常に頼もしいが、活動限界時間が短く、夕方には電池切れで白目をむいて倒れていることが多い。


【ロバストネス・メモ:専門家による補足】

実在する「BDNF」とは?
ここからは真面目な話です。BDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)は、日本語で「脳由来神経栄養因子」と呼ばれ、まさに「脳の肥料」とも言うべきタンパク質です。

脳の神経細胞(ニューロン)の成長を促し、維持し、再生させる働きがあります。記憶を司る「海馬」に多く存在し、新しいことを覚えたり、ストレスから脳を守ったりするために不可欠な物質です。

しかし、このBDNFは加齢や慢性的なストレスによって減少してしまいます。BDNFが枯渇することは、認知機能の低下やメンタル不調に直結するため、いかにこの数値を維持するかが、人生の質を左右すると言っても過言ではありません。

BDNFの「活用法(強化)」:脳にもロバストネスを
BDNFを体内で増やし、脳を「ロバスト(強くてしなやか)」な状態に保つための最強の方法、それは「運動」です。

特に以下の3つが効果的であることが、多くの研究で示唆されています。

  • 有酸素運動: ウォーキングや軽いジョギングで心拍数を上げると、脳への血流が増え、BDNFの分泌が促進されます。少し息が弾む程度がベストです。
  • 空腹の時間を作る: 実は「空腹」も軽度のストレスとなり、生体の防御反応としてBDNFが増えると言われています。ダラダラ食いをやめるだけでも効果的です。
  • 新しい刺激: 慣れ親しんだルーチンワークではなく、新しい場所へ行ったり、新しいスキルを学んだりすることで、脳は配線を強化しようとBDNFを欲します。

理学療法士として断言しますが、「足は第二の心臓」であり、「足は脳のスイッチ」です。

今日から少し遠回りして歩く。それだけで、あなたの脳内の「神経質な庭師」は、最強のヒーローへと進化してくれるはずです。

タイトルとURLをコピーしました