グルテン

■ 第1形態:ネバネバ小麦団

<解説>
小麦粉と水が出会った瞬間、喜び勇んで誕生するネバネバした魔物。
パンをフワフワもちもちにする才能だけはピカイチだが、その粘着質すぎる性格が災いし、人間の腸壁にベッタリと張り付いて離れない。本人はただ抱きつきたいだけなのだが、結果として宿主のお腹をゴロゴロさせる迷惑な存在。将来の夢はうどんのコシになること。


■ 第2形態:腸壁破壊神グルテヌス

攻撃力
3,800
体 力
4,500

<解説>
度重なる小麦摂取により、腸内で仲間と合体し強固な網目構造を手に入れた進化体。
もはや「もちもち」の可愛げはなく、硬化したパンの耳のようなトゲトゲボディで腸のバリア機能を物理的に破壊しにかかる。彼が暴れた跡は「リーキーガット(腸もれ)」と呼ばれる荒野となり、謎の不調を全身にばら撒く。ピザとパスタの食べ放題が力の源。


【ロバストネス・メモ:専門家による補足】

実在する「グルテン」とは?
グルテンは、小麦、大麦、ライ麦などの穀物に含まれるタンパク質の一種です。小麦粉に水を加えてこねることで、グリアジンとグルテニンという2つのタンパク質が結びつき、粘り気と弾力のある「グルテン」が形成されます。これがパンや麺の美味しい食感を生み出します。

しかし、このグルテンの構造は人間にとって消化しにくく、一部の人(セリアック病、グルテン不耐症・過敏症の人)にとっては、腸の粘膜を刺激し、慢性的な炎症を引き起こす原因となります。腸のバリア機能が低下し、本来体内に入るべきでない物質が漏れ出す「リーキーガット症候群」との関連も指摘されています。

ヴィラン「グルテン」の攻略法(ロバストネスな腸内環境へ)

「なんだかいつもお腹の調子が悪い」「食後に体がだるい」といった謎の不調がある場合、このグルテンが体内で暴れている可能性があります。強靭な健康(ロバストネス)は、栄養吸収の要である「腸」から作られます。以下の攻略法を試してみましょう。

  1. 「プチ・グルテンフリー」で体の声を聴く:
    いきなり完全に断つのは難しくても、まずは2週間程度、パンやパスタを米食に変えてみるなど、グルテンの摂取量を減らしてみましょう。その期間、自分の体調(お腹の張り、便通、肌荒れ、疲労感など)がどう変化するかを記録し、自分の体とグルテンの相性を確認することが重要です。
  2. 腸のバリア機能を修復する援軍を送る:
    グルテンによって荒らされた腸壁を修復するために、以下の栄養素を意識的に摂取しましょう。
    • 水溶性食物繊維: 腸内細菌の餌となり、腸内環境を整えます(海藻、オクラ、もち麦など)。
    • 発酵食品: 善玉菌を直接届けます(味噌、納豆、ぬか漬けなど。ただし、SIBOなどの場合は注意が必要)。
    • グルタミン: 腸粘膜の修復を助けるアミノ酸(出汁、ボーンブロスなどに含まれます)。

腸は「第二の脳」とも呼ばれる重要器官です。グルテンというヴィランとの付き合い方を見直し、腸内環境を整えることが、何事にも揺らがない強靭な体(ロバストネス)への第一歩となります。

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