トランス脂肪酸

■ 第1形態:マーギャリン

<解説>
業務用マーガリンのバケツの中で、一生を「溶けるか固まるか」の二択に捧げた謎の生命体。
あまりに人工的な構造をしているため、バクテリアにすら「これ、食べても大丈夫なやつ?」と二度見され、結果的に100年経っても腐らないという都市伝説を持つ。
移動した後はヌルヌルして誰も歩けないが、本人は自分のことを「パンに寄り添う優しいバターの親戚」だと思い込んでおり、バターのふりをして冷蔵庫の隅に潜んでいる。


■ 第2形態:トランス・ジャンク伯爵

攻撃力
1,200
体 力
88,000

<解説>
揚げ物の油とジャンクフードの残骸を吸収し、ついに分子構造がバグってしまった成れの果て。
背中から生えたポテト型のトゲは、触れた者の血管を物理的に詰まらせる呪いの装備。
「サクサク感こそ正義」という偏った美学を持っており、夜食中の人間に耳元で「もう一口いけるよ」と悪魔の囁きを繰り返す。
彼の通り道には酸化した油のシミと、後悔に震える胃もたれだけが残されるという。


【ロバストネス・メモ:専門家による補足】

実在する「トランス脂肪酸」とは?
トランス脂肪酸は、植物油などに水素を添加して固形化する過程で生成される「不飽和脂肪酸」の一種です。天然の油には少ない構造ですが、加工のしやすさや保存性の高さから、かつては多くの加工食品に使用されてきました。
最大の問題は、体内で代謝されにくく、悪玉(LDL)コレステロールを増やし、善玉(HDL)コレステロールを減らす点にあります。これが積み重なると、血管が硬くなり、心疾患のリスクを高める要因となります。

【ヴィラン攻略法:血管のロバストネスを守るために】
トランス・ジャンク伯爵から身を守り、身体の「ロバストネス(強くてしなやかな健康)」を維持するためには、以下の2点を意識しましょう。

  1. 「ラベルの裏側」をチェックする
    原材料名に「マーガリン」「ショートニング」「ファットスプレッド」「加工油脂」の記載がある食品は、このヴィランが潜んでいる可能性が高いです。摂取頻度を減らすことが、細胞膜のしなやかさを保つ第一歩です。
  2. 良質な油(オメガ3など)で上書きする
    ダメージを受けた血管や細胞をケアするには、青魚やエゴマ油に含まれるオメガ3系脂肪酸を積極的に摂りましょう。人工的に歪められた油に対抗し、身体本来の適応力(ロバストネス)を取り戻すことができます。

人生100年時代、血管という「インフラ」を詰まらせないことこそ、究極のゲーム攻略と言えるでしょう。

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