HERO 善玉(ヒーロー)
■ 第1形態:リノール酸(バリア工兵)

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<解説>
人体の最前線である「皮膚」を守るため、日夜バリア工事(セラミドの補強)に励む真面目な工兵。彼がいなくなると肌はガサガサになり、成長も止まってしまうため、ギルド(人体)からは「必須要員」の称号を与えられている。基本的に善人だが、仲間意識が強すぎて、一度呼ばれると親戚一同(大量の油)を引き連れてやってくるのが玉に瑕。
■ 第2形態:リノール酸・オーバーロード(在庫過多の悲鳴)

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レア
<解説>
現代の食生活という「補給ライン」が優秀すぎて、現場に物資が届きすぎた姿。
「置く場所がないよ!」と彼らが押し合いへし合いするストレスから、現場は徐々に殺気立っている。この混乱のドサクサに紛れ、一部の個体が過激派組織「アラキドン酸」へと闇堕ち(代謝変異)を始めていることに、まだ誰も気づいていない……。
【ロバストネス・メモ:専門家による補足】
実在する「リノール酸」とは?
リノール酸は、体内で作れないため食事から摂る必要がある「必須脂肪酸」です。決して悪者ではありません。特に皮膚の角質層にある「セラミド」の構成成分として重要で、肌の水分を保ち、外部刺激から守るバリア機能の主役です。欠乏すると皮膚炎や発育障害が起きます。
「闇堕ち」を防ぐ運用マニュアル
リノール酸は、体内で酵素の働きによって姿を変えていきます。この「変身ルート」の管理がロバストネス(健康の安定性)の肝です。
- 過剰在庫(摂りすぎ)への対策:
現代人は普通に食事をしているだけで、必要量の数倍のリノール酸を摂取しています(サラダ油、加工食品、穀物肥育の肉など)。「あえて摂る」必要は全くありません。「控える」意識でようやく適正量(=きれいなバリアを作れる量)に落ち着きます。 - 未来の分岐点(代謝マップ):
リノール酸は、体内で以下のように運命が分岐します。- ルートA(闇): アラキドン酸へ大量変換され、炎症の火種になる(現代人のメインルート)。
- ルートB(光): 適切なバランス下で、皮膚を守ったり、最終的に「リポキシン(炎症収束因子)」などの抗炎症物質へ変換される。
※このリノール酸から生まれた暴走戦士「アラキドン酸」と、戦いを終わらせる賢者「リポキシン」にご注目ください。そして、伝説の守護者「プラズマローゲン」がいかにして炎症レベルをコントロールしているのか?その攻防のメカニズムこそが、ロバストネスを決定づける鍵となります。