ビタミンB3はナイアシンと呼ばれ、ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称です。
水溶性ビタミンですが熱には強く、生体内では糖質、脂質、タンパク質からエネルギーを産生する際に補酵素として働きます。
アルコールを分解する際にも必要で、アルコールをよく飲まれる方は欠乏症に気をつける必要があります。
最近NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)というアンチエイジングサプリメントが流行しています。
これは体内でエネルギー産生や長寿遺伝子サーチュインを働かせるのに必要なNAD+の前駆体です。
NADの形では補給できないのでNMNで補給するということで需要があるわけです。
そして、このNMNの前駆体こそナイアシンなのです。
NMNはまだまだ研究が十分にされているわけではありません。
今のところ、天然のナイアシンを食事から摂取することが推奨されています。
より詳しく知りたい方はこちらの動画を参考にしてください。
ナイアシンはマグロやカツオなどの魚類、鶏や豚や牛などの肉類、特にレバーなどに多く含まれます。
必須アミノ酸であるトリプトファンからも合成することができるので、肉類の摂取が有効と言えます。
不足するとペラグラ、口舌炎、下痢、皮膚炎、神経症状などの欠乏症を呈します。
サプリメントなどで過剰に摂取すると、ナイアシンフラッシュ(皮膚紅潮や掻痒感)、胃腸炎、肝障害などの恐れがあります。