2019年-2020年新型コロナウイルスによるパンデミック
2019年12月、中国の湖北省武漢市で新型コロナウイルスの集団感染が報告されました。
2020年1月になると日本を含めたアジア諸国、イタリア、アメリカなど、世界的に新型コロナウイルスが蔓延し、2月には100ヵ国以上で感染が確認されました。
いわゆるパンデミックです。
甚大な健康被害
感染者数は2020年8月には2300万人を超え、死者は80万人を超えました。
日本でもお笑い界の大御所、志村けんさんが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によりお亡くなりになりました。
この報道から一気に危機感を覚えた方が多かったかと思います。
市場ではマスクやアルコール消毒液をはじめ、トイレットペーパーやガーゼなどが姿を消し、高額の転売問題などが世間を騒がせました。
コロナショック
経済的にも大打撃を受け、コロナショックと呼ばれ、2008年のリーマンショックを遥かに凌ぐほどのマイナス成長率が予測されています。
特に日本では東京オリンピックが延期となり、史上初の緊急事態宣言、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法、持続化給付金や特別定額給付金などの経済措置、その他多くの施策が取られています。
そして今なお、新型コロナウイルスは猛威を振るっており、被害が一層甚大になることが分かっています。
一気に広まった感染症予防の知識
ワクチン接種の仕組み
毎年のようにインフルエンザのワクチンを接種している方も、これまでワクチンがどのような仕組みでインフルエンザの発症を防いでいたのかを知らなかった方が多かったのではないでしょうか。
ワクチンは弱ったウイルスを体内に注入し、自己の免疫システムに抗原を覚えさせることによって、元気なウイルスに暴露(ウイルスのいる環境に晒される)しても発症を防ぐ、または症状を軽くすることが期待されます。
暴露を避け手洗いうがいを徹底
ワクチンだけでなく、そもそも暴露しないこと、例えば密室、密閉、密接のいわゆる『3密』を回避することが重要ですし、暴露したとしてもマスクや手袋を着用したり、手洗いやうがいでウイルスを洗い流すことで感染のリスクを軽減することができます。
マスクに関しては、ウイルスが非常に小さな個体であるためにマスクの網目を通り抜けるので意味がないという報告もあり、アメリカなど合理的な考え方が好きな方たちは、なかなかマスクをつけようとはしませんでした。
新型コロナウイルスの感染経路は空気感染ではなく飛沫(唾液のしぶき)による感染であることから、飛沫を防ぐことで感染拡大を防ぐことができるのは考えれば分かりそうなことです。
飛沫はウイルスに比べれば非常大きな塊ですので、マスクでそのほとんどを防ぐことができます。
ただし、エアロゾル(空気中に漂う微粒子)に関してはマスクの隙間から侵入することがありますので、マスクをつければ完全に防げるというわけではないのも明確です。
また、飛沫のついた物を触り、その手でマスクや顔を触って目や口などの粘膜から感染するという接触感染の可能性もあります。
感染症予防の知識が普及
いずれにしても、このような基礎知識が医療関係者だけでなく、一般の方にも広く普及されたことは、今後の様々なウイルスとの闘いにおいても大いに役立つと思います。
現に生活様式やコミュニケーションの方法、仕事の仕方がガラッと変わっています。
何といっても手洗いとうがいが基本
3密を回避することは暴露をしないということで、最も有効な方法かと思いますが、日々の生活の中においては、絶対に暴露しないということは不可能です。
接触感染をどう防ぐか
買い物にも行く必要がありますし、仕事でお客様と顔を合わせる必要も出てくるかと思います。
ネットショッピングやリモートワークだけで済ませるにしても、食材や書類など、物には触ることがあります。
金属部分やプラスチック、紙の表面でも、数日間はウイルスは生きていることが分かっています。
物に触った以上、必ず手を洗わなければなりません。
歌付きの手洗い動画を紹介
正しい手洗いの普及には多くの有名人の方がSNSにアップしているので、是非参考にして頂きたいと思います。
ポイントは親指と手首、爪を忘れずに洗えているかどうかです。
非常に癒される手洗い動画でポイントをしっかり押さえている動画がありますので紹介いたします。
作曲者は三重県出身のジャズミュージシャン百本マイさん、演奏はチューバマンショーで有名な照喜名俊典さん、絵はイラストレーターの照喜名隆充さんです。歌を覚えて手洗いを楽しい習慣にしてしまいましょう。