在宅生活 更衣について
今回は在宅生活における更衣について話をしていきたいと思います。自身で着替えができる方と更衣に介助が必要な方にそれぞれに焦点を当てながら話していきます。
ご自身で更衣ができる方
更衣が自身でできればお手伝いは必要ないかと思われるかもしれません。ですが、着る服を用意したり、着る服自体に配慮が必要だったりします。具体的には、
- ・着る服を手の届くところに用意しておく
- ・服の種類をかぶって着れるボタンの無いシャツに変更する
- ・服をゆとりのあるサイズに変更する
になります。
①に関しては、衣装棚まで移動して取りに行くことにリスクがある方に限ります。自宅の環境においてベッドと衣装棚を隣に位置することでご自身で着替えが行えるようにもできます。ただし、立ってることが危なかったりする方は衣類の準備が必要になります。
②・③では脳卒中の方で多いです。②はボタンの付け外しが難しく時間をかければできる方も提案させていただくことが多いです。手先の細かい動作は困難になってしまうことが多いからです。毎日行う小さなことですからストレスをできるだけ少なくしたいところです。③はピッタリサイズでは肩関節の関節可動域がとても必要です。特に脳卒中を患った方は麻痺してしまった手足は自分では動かしづらくなってしまうために関節可動域は狭くなってしまいます。1サイズ程度大きくすることで肩関節の関節可動域が多少制限されていても服を着ることができます。
ご自身で更衣ができない方
更衣ができない方とは、更衣の動作そのものができない方だけではありません。認知症や脳卒中後遺症(高次脳機能障害)によって上着を上着として、下着を下着として着ることができない方や骨折によりやってはいけない姿勢を守ることができない方などがいます。そのような方は着替えに手伝いが必要になります。特に脳卒中を患った方の更衣介助にはコツが必要です。退院前に介助指導を行った方がいいほどです。手順としては麻痺側の腕を袖に通してから麻痺してない側の腕を通すという手順になります。上記しましたが脳卒中を患った方は麻痺側の肩関節が関節可動域は狭くなってしまいますので正に、言うは易く行うは難しです。服のサイズを大きくすると介助は比較的簡単になりますのでよく提案させていただいております。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます!!
いかがだったでしょうか。実際には手間がかかるために外に出ないからと言って普段着と寝間着を一緒にしてしまっている方もいます。少数ではありますが・・・。
次回は”主介護者へ 在宅生活 排泄について”という記事と書こうと思います。
ではまた!!