回復期病院での入院生活 入浴について
こんにちは。野々川です。
今回は回復期病院入院生活での入浴について話そうと思います。
入浴については
- 洗身・浴槽への出入りに多少なりとも介助が必要
- 時間管理のため脱衣所での待機が必要
- 全て自立
と分けられます。
入浴を一人で行うために
自分が働いている病院では週2回の入浴が設けられています。入浴のタイミングは人によりそれぞれ違いはありますが入浴時間は一人30分となっています。30分の間に部屋を出発・脱衣・洗身、浴槽つかり、着衣、部屋に戻るまでを完了しなければなりません。退院後は通所サービスや訪問入浴等の介護サービスを使用する等、自宅のお風呂では入浴しない方もいます。しかし介護サービスでの入浴は時間に限りがあるため、ゆったり入浴を満喫できないことが多いです。入浴はリラックスできるできる時間となるためできるだけ自宅で入浴できるように支援しております。
回復期病院での入浴自立になるポイントは以下のようになります。
- 洗身が全てできる
- 浴槽への出入りができる
- 更衣ができる
- 時間が守れる
- 共有場所のためのルールは守れる
①洗身ができる、②浴槽への出入りができる、③更衣ができる
①:全身の洗い残しなく隅々まで洗うことができ、洗い流すことできるかがポイントになります。高齢者の場合は肩の可動域が狭かったりすると背中や足先に手が届かなかったりします。また今までに受傷した骨折によっては禁忌肢位があったりします。例えば圧迫骨折を受傷した方は身体を大きく丸めてはいけない、股関節の人工骨頭置換術を受けたことのある方は股関節を大きく曲げてはいけない・脚を横座り(いわゆるお姉さん座り)のように足先を膝より外側にねじってはいけない等です。これらが邪魔をして一人で全身を洗えない場合は安全に洗身できる方法を考えたり道具を使って練習したりします。ですので、場合によっては記憶力も一人で入浴できることに重要になってきます。
②:浴槽への出入りの方法は、立ったまま跨ぐ方法と座ったまま跨ぐ方法があります。自分が従事している病院の浴槽は座り跨ぎのために設計されていませんが、浴槽縁の高さと同じ高さのイスがありますので座ったまままたぐことができます。安全に跨ぐことができればどちらでも構いませんが、脚の筋力低下が強い方は座ったまま跨ぐことになります。また圧迫骨折や股関節の人工関節置換術などの身体を丸めることが禁忌肢位となることを経験されている方は、リスク管理のため立ったまま跨ぐ方法で入浴することになります。
③:更衣に関しては、とにかく安全にできるに限ります。基本的に病院の脱衣所には手すりが付いておりますので、居室で更衣するよりも安全に行えるかと思います。
④時間が守れる、⑤共有場所のためのルールを守れる
④、⑤:病院での自立は共有空間のためにルールを守れるかどうかが付きまといます。特に入浴ではイスや物に直接触れるため特に厳しく見られます。時間に関しては次の入浴待ちの方の入浴時間に影響しないために、ルールに関しては次入浴する方への気遣いになります。自分が従事しているか回復期病院での入浴時のルールは基本的に銭湯での配慮と同じですが、泡を残さず流す、使ったシャワーチェアーをお湯で流す、シャンプー・ボディソープを使いすぎない等になります。
シャンプーやボディーソープは持参してお気に入りの物を使用している方も中にはいます。こだわりのある方は、ぜひご検討を!!
入浴を一人で行えるようになった後
自分が従事している回復期病院では入浴を一人で行うことがよくなった方は、浴槽に入ることはできませんが日曜日以外の日であればシャワーを浴びることができます。30分と時間に限りはありますが、毎日リハビリがあり汗をかくことが多いためシャワーでも浴びたいと思う方が多いと思います。他の回復期病院でシャワーを浴びられるかはわかりかねますので入院した際は聞いてみると良いと思います。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
病院の浴室は基本的に手すりがしっかりと付いており整った環境となっています。ご自宅での入浴を可能にするため様々な道具を介護保険でレンタル・購入することができます。詳細はリハビリ担当者に相談すると良いと思います。
ではまた!!