訪問リハビリテーションはより厳しい状況に!令和3年度はますますリハビリ難民が増える!?

医療保険と介護保険のなかで生きる理学療法士

理学療法士と言えば病院や介護施設で患者様の身体的なリハビリに従事する職業です。
現役のほとんどの理学療法士が病院か施設に所属しています。
一方で、リハビリテーションは『施設から在宅へ』という流れになってきています。
超高齢社会が進み、ほとんどのケースが65歳以上の高齢者(特定疾病の方は40歳から介護保険適用)となっており、リハビリが必要な方もほとんどが高齢者です。
相当な人数いらっしゃいますから、全員が病院や施設で暮らすというわけにはいかないのです。
また、暮らしなれた在宅での生活を希望される方が多く、可能な限り長く在宅で生活して頂こうというのが介護保険サービスの背景にあります。
受けるサービスも医療保険から介護保険へ移行し、病院から介護老人保健施設、デイケアセンター、訪問リハビリテーションなどへ移行します。
医療保険が受けられる日数が決まっており、例えば脳梗塞と診断されて入院する場合、発症から180日が過ぎると介護保険を使って在宅でのサービスを受けることになります。
理学療法士が行うリハビリテーションは発症からの期間(急性期、回復期、維持期)によって内容は異なり、担当者も変わりますが、これら医療保険と介護保険のなかで行うという意味では一貫したサービスになります。
つまり、発症後から在宅での生活ができるようになるまで、専門的な知識と技術を持って患者様を支えるのが理学療法士の役割です。
(最近は医療保険も介護保険も受けられない『リハビリ難民』と呼ばれる方が増えたため、自費でリハビリを行うサービスも増えています。)

訪問看護ステーションで生きる理学療法士

完全にご自宅でリハビリをを受けることができる訪問リハビリテーションは、ほとんどの場合で訪問看護ステーションが行っています。
実は理学療法士には独立して訪問リハビリテーションの事業所を開設することができないのです。
一方で看護師は独立して訪問看護ステーションを開設することができます。
そのため、訪問リハビリテーションは訪問看護のサービスの一環としてご自宅に訪問してリハビリを行っています。
医師からのリハビリテーション指示書があるにも関わらず、定期的な看護師の同行が必要になります。
このような現状に疑問を感じているのは私だけでなく、リハビリを受ける利用者様も同様です。
なぜ、理学療法士が独立して事業が行えないのかは、政治的な何かがあるのでしょうが、ここではこの話題をスルーします。
要は、訪問リハビリテーション目的の事業所が開設できず、訪問看護事業の中に入るということは、訪問看護ステーションの職員の多くを理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職が占めるということになります。
もはや訪問看護ステーションとは名ばかりで、看護師よりもリハビリ職の方が多いのが現状ではないでしょうか。

リハビリ難民が急増!?

さて、いよいよ本題です。
訪問看護ステーションは本来、リハビリだけでなく在宅での看取りを目的に開設されています。
地域によっては大きな病院がなかったり、通える施設がなかったりします。
そのような方のために、在宅で安心して精神的にも身体的にも苦痛なく死を迎えることができる看取りが必要になってくるわけです。
つまり、看取りは比較的医療ケアの必要な方が対象となってくるわけですが、リハビリとなるともっと元気な方も対象となります。
対象が多くなれば、当然介護報酬が大きくなります。
そのような背景を踏まえてなのかどうかは分かりませんが、要はお金がないのでしょう。
なんと、訪問リハビリテーションを削減しようという話が出ているようです。
日本理学療法士協会によると、令和3年度の介護報酬改定に関する議論のうち、訪問看護ステーションにおける制度改正により、約8万人の利用者がサービスを受けられなくなるようです。
仕事を失うリハビリ職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)も約5千人だそうです。
【緊急署名活動!】訪問看護ステーションにおける人員配置基準の新設に関する緊急署名活動を実施(第1次締切11月30日)

署名をお願いいたします

私も当事者として、心よりお願い申し上げます。
担当する利用者様のなかには、訪問リハビリテーションが受けられなくなると本当に困る方がたくさんいます。
もちろん、他の介護保険サービスのリハビリ(デイケアセンターなど)を受けることができますが、理由があって訪問をお願いされています。
自宅の環境でリハビリが受けられるのは最高です。
玄関の段差も、入浴動作も、ベッドから起きてリビングに移動するのも、実際の生活動作にあった内容でメニューを考えることができます。
死期が近い方へのマッサージや傾聴もさることながら、軽度の障害がある利用者様にこうした動作ができる喜びを感じてもらうことも大切だと思います。
デイケアセンターでは再現できないリハビリがたくさんあります。
今、訪問リハビリテーションが削減されると本当に困ります。
何卒、上記リンクより署名のご協力をお願い申し上げます。

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